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RIPS熊本安全保障セミナー「台湾をめぐる経済と安全保障~日本の課題を論ずる~」

熊本安全保障セミナー(2022年10月21日〔金〕)

 10月21日、熊本県立大学と共催で、同大学の中ホールにて、「台湾をめぐる経済と安全保障-日本の課題を論ずる-」をテーマとして初の熊本安全保障セミナーを実施しました。 川上桃子・ジェトロ・アジア経済研究所上席主任調査研究員と村井友秀・当研究所研究委員(当研究所理事、東京国際大学特命教授)による基調講演の後、両氏と岩田清文・当研究所理事(元陸上幕僚長)、平野有益・熊本県立大学客員教授(元熊本日日新聞編集局長)及び德地・当研究所理事長によるパネルディスカッションを行いました。

 川上先生には経済専門家の立場から国際経済における台湾のプレゼンスや中台の経済関係の変容、日本経済から見た台湾の重要性などについてお話しいただきました。つづいて、村井先生からは中台間での武力紛争の可能性が高まっていることや中国および台湾の国内政治から見た現在の中台関係についてお話しいただきました。

 基調講演につづいて、白石隆・熊本県立大学理事長の司会の下、パネルディスカッションを行いました。 パネルディスカッションでは岩田清文氏は人民解放軍の戦力の拡大や同軍の昨今の動静から台湾有事のリスクが高まっていると指摘したほか、年末に策定予定の安全保障戦略では反撃力を含めた防衛力整備についても盛り込むべきであると主張されました。また平野有益氏からは台湾のTSMCが熊本県に建設している工場が大きな経済効果をもたらす可能性を秘めている一方で、若年層の労働力や地元のパートタイム労働者が同社の工場に高揚されることで、県内の労働力が不足する可能性も指摘しました。また高度な電子工学の知識を持つ人材育成の必要性も指摘されました。徳地からは、台湾防衛と日米同盟及び日本の防衛との関係について報告を行いました。パネリストからの報告に続いて、川上先生、村井先生も交えてディスカッションを行いました。

今回のセミナーでは、約130名と大変多くの方々がご参加下さり、重要なご質問を幾つもいただきました。熊本県立大学の皆様と参加者の皆様に深く感謝いたします。 本セミナー用に基調講演者から提出されたペーパーは、次のリンクからご覧いただけます。

○川上桃子先生 基調講演要旨

○村井友秀先生 基調講演要旨

 

 

 

参考情報

日   時
2022年10月21日(金)13:30 - 16:30(受付13時から)
※多くの皆様からお申し込みをいただき会場の収容人員に達しましたので、申し込みを締め切らせていただきました。何卒ご了承いただけますと幸いです。
時   程
開会の挨拶 
13:40 【基調講演】
 「台湾をめぐる経済と安全保障」
  川上 桃子 氏 (アジア経済研究所 上席主任調査研究員
  村井 友秀 氏 (東京国際大学 特命教授)
  【休憩】
14:55 【パネルディスカッション】
≪モデレーター≫ 白石 隆 氏 (熊本県立大学 理事長)
≪パネリスト≫

     〇 岩田 清文 氏(元 陸上幕僚長

     〇 平野 有益 氏(熊本県立大学 客員教授)

     ○ 德地 秀士  (平和・安全保障研究所 理事長)

質疑応答
16:20 閉会挨拶 
16:30 終 了
会   場

 熊本県立大学 中ホール                     (熊本市東区月出3丁目1番100号)

 アクセス:https://www.pu-kumamoto.ac.jp/access/     (外部サイトに移ります)

参 加 費
無 料
主   催
公立大学法人 熊本県立大学
一般財団法人 平和・安全保障研究所
助   成
独立行政法人 国際交流基金

お問い合わせ
一般財団法人 平和・安全保障研究所
シンポジウム担当

【TEL】03-6661-7324 (平日10:00~16:00) 【E-mail】events@rips.or.jp