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第5回 関西安全保障セミナー2012「大国中国と日本の対応」

 平和・安全保障研究所は、関西方面における安全保障関連の活動推進の為、2008年より「関西安全保障セミナー」を開催している。第5回目となる今年は、国際交流基金日米センター(CGP)の後援を受け、関西学院大学国際学部との共催で12月14日(金)に同大学大阪梅田キャンパスにて開催した。当日は、大学、企業、一般から100名を超える参加があった。

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 セミナーの第1部では、中西寛(京都大学大学院法学研究科教授)による「激変する東アジアと日本の安全」と題した基調講演が行われた。第2部では「中国をどう読むか」という論題について、鷲尾友春(関西学院大学国際学部教授)の司会の下、三宅康之(関西学院大学国際学部教授)、平岩俊司(関西学院大学国際学部教授)、矢野義昭(岐阜女子大学客員教授)がそれぞれ報告と討論を行った。

 第1部の中西教授の基調講演では、混迷する東アジアの安全保障環境について多角的に分析を提供し、日本の安全保障を考える上で有益な視座を得た。第2部のパネルディスカッションに於いて鷲尾教授は、中国とアメリカを、それぞれ共産党成立、アメリカ独立からの「100年間」という枠組みで対比させ、今後の中国の対外強硬姿勢の継続性を指摘した。三宅教授は新しい指導体制における中国の短期的展望について議論した。平岩教授は中朝関係について報告し、金正恩体制の北朝鮮の行動と、そこからみえてくる中朝関係の基本構造を指摘した。矢野教授は中国の軍事力と日本の安全について報告し、今日における日本の安全保障環境の厳しさを強調しながら、自立的な防衛体制確立の必要性について議論した。

 その後の、会場との質疑応答でも多くの質問や意見が寄せられ、活発な議論が行われた。議論の中では、中国の軍事戦略や日本の防衛費の問題、日中関係の今後の展望など、幅広いトピックについて触れられた。

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 セミナー後は懇親会も行われ、関係者と参加者、参加者間での交流が深まった。また今回は、学生も多く懇親会に参加しており、学生間の横の繋がりだけでなく、学生とその他の参加者・関係者との縦の繋がりも広がる場となった。懇親会の最後には、参加者から西原正(当研究所理事長)へ、正論大賞受賞を祝う花束の贈呈もあり、懇親会は盛況のうちに幕を閉じた。

参 考 情 報

第5回 関西安全保障セミナー 2012「大国中国と日本の対応」

RIPS_Kansai5_poster.png[共催]一般財団法人 平和・安全保障研究所
     大阪大学大学院 国際公共政策研究科
[後援]独立行政法人 国際交流基金 日米センター

<基本要領>
【日時】2012年12月14日(金) 13:00~17:00
【会場】関西学院大学 大阪梅田キャンパス
    ホテル阪急インターナショナル10階 1004教室
【会費】無料

<懇親会>
【時間】17:30~19:30
【場所】カクテルラウンジ「ソラメンテ」
    (ホテル阪急インターナショナル25階)
【会費】一般:2,500円 / 学生:1,000円

 

セミナー詳細

<基調講演>
 中西 寛 氏(京都大学大学院 法学研究科 教授)
 「激変する東アジアと日本の安全」

<パネル討論:中国をどう読むか>(司会:鷲尾 友春 氏 / 関西学院大学 国際学部 教授)
  「中国のグローバル対応」(鷲尾 友春 氏 / 関西学院大学 国際学部 教授)
  「中国の新しい指導体制」(三宅 康之 氏 / 関西学院大学 国際学部 教授)
  「中朝関係の展望」(平岩 俊司 氏 / 関西学院大学 国際学部 教授)
  「中国の軍事力と日本の安全」(矢野 義昭 氏 / 元 陸将補・岐阜女子大学 客員教授)