年報『アジアの安全保障』

当研究所は、1978年10月の設立の翌年の1979年から年報『アジアの安全保障』を刊行しております。『アジアの安全保障』は南アジアおよび中央アジアを含むアジア太平洋地域に位置する各国の政治・経済・軍事の一年間の動きについて分析を行なうとともに、中長期的な動向を展望しています。

画像:年報『アジアの安全保障』最新版

アジアの安全保障2011-2012

この度、8月10日に33年目となる年次報告『アジアの安全保障2011-2012』を刊行致しました。

今年版では、「東日本大震災と自衛隊、日米同盟」、「膨張中国と東南アジア―南シナ海問題を中心に」、そして「『第三の隣国』との関係を強めるモンゴル」を「焦点」として取り上げて詳細な分析を行う他、国・地域別の章では日本、アメリカ、ロシア、中国、朝鮮半島等のそれぞれについて内政、経済、対外政策、軍事の点から最近の動きを整理・分析しています(目次はこちら)。

また、後半の三章では地域協力、軍備管理、テロリズム・国際犯罪という視点から地域横断的に分析を加えています。これらの分析をバックボーンとして冒頭の「展望」では2012年にかけての国際的な展望を論じています(現在「展望」をご覧いただけます)。こでは存在感を増す中国の動向、「アラブの春」、そしてアジア太平洋地域の大国間関係の行方などに注目しています。

内容の一例を紹介しますと、「焦点」で取り上げられている東日本大震災と自衛隊については、日米の統合部隊の緊密な連携や、米軍によるトモダチ作戦の概要、自衛隊が得た教訓などについて触れられており、両国関係の理解にとどまらず、震災後のアジアの安全保障環境を把握するにあたってもきわめて有益です。

各国・地域の章では、それぞれの対外政策の動向もさることながら国内政治状況にも重点を置いています。昨年6月の日本の鳩山政権の退陣と菅民主党政権の誕生、下院での多数派支配を失った米オバマ政権の展望、尖閣諸島沖での艦船衝突事件後も日本近海で活発な活動を続ける中国、そして北朝鮮は哨戒艦撃沈事件が象徴するように以前にも増して不透明さを増しています。このような情勢の中、改めて、いかに我が国が明確かつグローバルな視野に立った外交安全保障政策を構築できるかが問われております。

是非『アジアの安全保障2011-2012』を安全保障のみならずアジア地域について考える上での羅針盤としてご活用下さい。

目次

展望/焦点1 東日本大震災と自衛隊、日米同盟/焦点2 膨張中国と東南アジア―南シナ海問題を中心に/焦点3 「第三の隣国」との関係を強めるモンゴル/第1章 日本/第2章 アメリカ/第3章 ロシア/第4章 中国/第5章 朝鮮半島/第6章 東南アジア/第7章 南アジア/第8章 中央アジア/第9章 南西太平洋/第10章 地域協力/第11章 軍備管理/第12章 テロリズム・国際犯罪/略語表/年表/執筆協力者一覧/あとがき

▲このページの先頭へ戻る