平和・安全保障研究所と韓国国立外交研究院（旧名：外交安保研究院）日本研究センターの共催による第9回日韓戦略協力対話が10月21日に東京で行われました。毎年東京とソウルで場所を交代して開催されているこの日韓間の対話は、両国の学者を中心として実施されており、今回も実り多い会合となりました。会合は、①北朝鮮：日朝関係と南北朝鮮関係、②中国：韓中関係と日中関係、③米国：韓米関係と日米関係、④日韓関係の現在と未来、と題する4つのセッションを中心に行われました。

　本年は第二次世界大戦後70周年、日韓基本条約締結50周年にあたり、年初から日韓関係の改善の努力が双方で行われましたが、同時に改善の阻害になる要因も十分に除去されず、両国は多くの問題を抱えています。しかし会合は友好的な雰囲気の中で率直な意見交換の場となりました。

　日本側参加者は、西原正（平和・安全保障研究所理事長）、伊豆見元氏（静岡県立大学教授）、加藤洋一氏（朝日新聞編集委員）、津上俊哉氏（津上工作室代表）、山岡邦彦氏（北海道教育大学教授）。韓国側参加者は、Mr. CHO Hee-yong（曺 喜庸 氏 ／ 日本研究センター所長）、Mr. CHOI Wooseon（催 寓善 氏 ／ 同研究院教授）、Mr. JO Yangheon（曺 良鉉 氏 ／ 研究院教授）、Mr. KIM Hankwon （金 漢權 氏 ／ 研究院教授）、Mr. LEE Ji-yong（李 志鎔 氏 ／ 研究院教授）、Mr. PARK Hyeong-Jung（朴 洞重 氏 ／ 韓国統一研究所上席研究員）、Ms. PARK Myung-Hee（朴 明姫 氏 ／ 研究院客員教授）、Ms. YOO Jiseon（劉 智善 氏 ／ 研究院研究員）。

　なお韓国側の研究院の改組により、今回からは新らに発足した日本研究センター（所長：Mr. CHO Hee-yong ／ 曺 喜庸 大使）と会合をすることとなりました。また日本側は、引き続き公益財団法人小笠原科学技術振興財団から助成を得ました。

日韓戦略協力対話：Japan-ROK Strategic Cooperation Dialogue